07/05/2026
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手で編まれた麦は、
一本一本の繊維に、長い時間を宿しています。
麦は、自然素材ならではの素朴さと、
人の手を通ったあたたかさが共存する、
表情豊かな素材です。
初夏の光を受けると、麦の色はやわらかく揺れ、
午後の陽だまりのように、優しく貴女を包み込みます。
機械ではつくれない、やさしい揺らぎ。
その不揃いな美しさこそ、
手仕事の魅力ではないでしょうか。
貴女が後ろに咲かせた薔薇は、
心の内で、揺れる心の感情を表しています。
恥じらいを持ちながらも、
素直で凛とした心を持つ女性。
そんな、どこか大和撫子のような魅力を、
帽子の飾りに込めました。
しなやかに結ばれたリボンは、
やがて満開の薔薇の花になり、
そして透ける蕾へと戻っていく。
そして蕾はまた、花を咲かせようとする。
その小さな循環の物語が、纏う貴女の背後で
静かに揺れています。
振り返らなくても、
その人の物語が伝わってくる。
見る人の記憶に、優しく残る。
振り返らなくても、
その人の物語が伝わるような、
そんな小さな魔法を宿した帽子に、
なれたら嬉しいです。